出会い系サイトは、ネット上で異性との出会いを見つけることができる大変画期的なサービスですが、今もなお出会い系に起因する詐欺被害は後を絶ちません。

ここでは、出会い系サイトを利用する上で気をつけなければいけない詐欺についてまとめています。

詐欺の知識を身につけよう!

出会い系サイトは、異性との出会いを真剣に探している人にとって大変有用なサービスとなっています。
しかし、それを逆手にとって利用者から金銭を騙し取る悪質なサイトが存在しているのも事実です。

出会い系サイトを安全にそして安心して利用するには、出会い系サイトに起因する詐欺についての知識を身につけておくことが大切です。

最近では、詐欺の手口も日増しに巧妙化しているので、改めて出会い系サイトに起因する詐欺の種類と対応策について考えてみたいと思います。

詐欺の種類と対応策

それでは、詐欺の種類と対応策を見ていきます。

ここでは、出会い系サイトに起因する詐欺でよく目にする、ワンクリック(ツークリック)詐欺、架空請求、不当請求、フィッシング詐欺について書いていきます。

なお、出会い系サイト詐欺の代表ともいうべきサクラについては、「悪質な出会い系サイトに潜むサクラの実態」でまとめています。
また、出会い系サイトそのものではなく、利用者を装った外部の者から受ける詐欺の手口については、「出会い系サイトではこんなことにも注意が必要!」の方でまとめています。

ワンクリック(ツークリック)詐欺

ワンクリック(ツークリック)詐欺は、利用者の心理を突いた典型的な詐欺になります。

手口としては、アダルトサイトや出会い系サイトのなかに「年齢認証」や「動画を見る」といったリンクを張っていて、それをクリックしたとたんに別のウインドウが開いて「登録が完了しました…」とか「料金をお振込みください…」といったメッセージが表示されます。

それだけなら、料金を振り込まなければよいだけなのですが、多くの場合クリックと同時にウィルスを仕込まれてしまい、別ウインドウは消しても消しても繰り返し表示されるようになります。
そして、「料金が振り込まれれば別ウインドウは開かなくなります…」なんてメッセージが表示されます。
実は、これが焦らせて早く振り込ませるための仕組みなのです。

対応策としては、絶対に金銭を振り込まないことです。
この時点では、相手はあなたのことを知らないので焦る必要はありません。
繰り返し表示されるウインドウさえ削除できれば問題解決です。

繰り返し表示されるウインドウはウイルスによって表示されるので、最新のウイルスソフトを導入してウイルスを削除します。
今では、ウィルスソフトによりワンクリック詐欺を未然に防ぐことができる?みたいなので、インターネットを利用する際は必ず最新のウイルスソフトを導入するようにしましょう。

また、請求のメッセージに「お問い合せ」や「連絡先」といった形で電話番号やメールアドレスが記載されていることがありますが、絶対にこちらからコンタクトをとるのは止めましょう。
こちらから電話やメールをした時点で、あなたの電話番号やメールアドレスが相手に知られることになるので、今度は電話やメールを使って請求されることになります。

随分と古い話になりますが、実は私もワンクリック詐欺に遭遇したことがあります。
当時は、ワンクリック詐欺に対する知識もありませんでしたので、ただただ焦るばかりで右往左往していたことを思い出します。
その時は、別のパソコンで対処法なるものを学習して対応することで金銭的な被害はなく、難を逃れることができました。
それ以来、アダルトサイトはもちろん出会い系サイトを利用する際も、怪しげなサイトは開かない、怪しげなボタンはクリックしないことを肝に銘じております。

架空請求

架空請求は、実際には利用していないサービスをあたかも利用したかのように見せかけて請求してくる詐欺です。
架空請求はおもに有料のサイトで発生しますが、無料のサイトでもサイト内に有料のコンテンツがある場合は注意が必要です。

架空請求の対処法としては、本当に身に覚えのない請求であればもちろん支払いに応じる必要はありません。
架空請求をしてくるようなサイトは、悪質なサイト以外の何物でもありませんので即退会しましょう。

また、有料のサイトを利用する際は、極力前払い制のサイトを利用するようにしましょう。
後払いのサイトを利用する際は、利用明細や内訳が確認できるサイトを利用しましょう。

不当請求

不当請求は、実際にサービスを利用したものの実際の料金よりも多くの料金を請求してくる詐欺になります。
架空請求との違いは、実際にサービスを利用したか?していないか?の違いです。

不当請求の場合は、実際にサービスを利用しているため負い目を感じることもあり、請求額が少額であれば渋々料金を支払ってしまうケースも多いようですが、一度支払いに応じてしまうと次から次へと請求がエスカレートしますので、不当な料金は決して支払ってはいけません。

不当請求の対処法としては、まずはサイト側への確認が必要になります。
実際に利用したサービスと料金の明細や内訳を提示してもらい、正当な請求であれば支払う必要がありますし、不当な請求であれば請求額を修正してもらう必要があります。

悪質なサイトになると、利用者からの利用明細や内訳の要求には応じず、一方的に不当な請求を繰り返してきますので、そのときは国民生活センターなどへの相談が必要になります。

フィッシング詐欺

フィッシング詐欺は、アダルトサイトや出会い系サイトで直接的に発生する詐欺ではありませんが、そういったサイトに登録したメールアドレスが悪質な業者の手に渡り、フィッシング詐欺を受ける要因となる可能性は大きいので、知識として身につけておきましょう。

フィッシング詐欺は、実在する銀行や金融機関を装ってメールを送り付け偽のサイトを開かせます。
そして、クレジットカードの番号や暗証番号などを入力させ、その後にクレジットカードを悪用したり口座からお金を引き出したりします。
偽のサイトは、本物の銀行や金融機関のサイトと見分けがつかないくらいに精巧に作られているので、騙される人も少なくありません。

フィッシング詐欺の対処法には、銀行や金融機関を装った偽のサイトのURLと本物の銀行や金融機関のサイトのURLを確認する方法があります。
こちらも本物に似たURLを使っている場合もありますので、少しでも違っていたリ怪しいと判断した場合はすぐにサイトを閉じて、送られてきたメールも削除しましょう。

また、フィッシング詐欺は、電子メールだけでなく自宅に封筒で送られてくる場合もありますので、郵送だからと言って油断は禁物です。

もし詐欺に遭遇したら…

もし、詐欺に遭遇したら焦らずに対応することが求められます。
家族にバレるかもしれない…職場に知られるかもしれない…そんな思いから、慌てて料金を支払ったり個人情報を相手に与えてしまっては、さらなる要求に繋がる可能性もあるので冷静に対処するようにしましょう。

また、相手から繰り返し請求される場合や金銭を支払った後に詐欺と気づいた場合などは、国民生活センターや場合によっては警察へ相談するようにしましょう。

大切なのは、身に覚えのない請求や個人情報の提示には決して応じないこと。
そして、請求がエスカレートしてきた場合などは、ひとりで解決しようとせず公的な相談窓口に相談することです。

冒頭の方にも書きましたが、詐欺の手口は日増しに巧妙化しています。

ですから、自分では気をつけているつもりでも、ちょっとした油断から詐欺の術中にはまってしまうこともありますので、サイト選びそしてサイトの利用には十分気をつけましょう。

自分は大丈夫!…そんな人ほど騙されているんですよ。